大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

野生生物写真コンテスト2019

ロンドン自然史博物館が選ぶ「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー2019」が発表された。今年で55回を数える歴史ある野生生物写真コンテストで、「行動」「フォトジャーナリズム」など19部門がある。今年の大賞は「その瞬間」と題した中国人写真家・バオ・ヨンデン氏の作品。撮影地はチベット高原で、被写体はチベットスナギツネとマーモット。

大賞を受賞した「その瞬間」

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もう一つの大賞は「ヤング・ワイルドライフ・フォトグラファー」で、14歳のクルーズ・エルトマン氏がレンベで夜間撮影したアオリイカの作品。

ヤング・ワイルドライフ・フォトグラファーの大賞受賞作品

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「水中」部門で最優秀賞を受賞したのは、著名な水中写真家のデビット・デュビレ氏。チンアナゴの仲間のコロニーの作品だ。遠隔操作で撮ったと記されていた。確かにいい写真には違いないが、物足りなさを感じた。

「水中」部門で最優秀賞の作品

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というのも、彼は30年以上前にも同じような写真を撮っている。撮影機材がかなり進歩している現在、もっと驚くような写真をと思ったのはぼくだけだろうか…。

80年代に紅海で撮られたガーデンイール。写真集「Water Light Time」より

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