ヤギのそばでくつろぐソウシハギ
魚はそのときの状況や感情で体色を変化させるものが多く、本種もその例にもれない。
昼間と夜の違い
近くで撮影すると、いたずら書きのような青い模様が映える。しかし夜になって寝るときは、気づかれないようにするため地味になる。
流木に付く2尾の幼魚
体色を変えることができるのは生まれつきのようで、幼魚期は流木や流れ藻などに付いていることがよくある。そのときは枯葉や海藻などになりすましている。こうして難を逃れているに違いない。
周辺に溶け込むようにカムフラージュする
ソウシハギを撮影していて驚くことがあった。遠くにいたので驚かないように接近した。ところが、ちょっと目を離したスキに姿が消えたのだ。素早く泳ぐ魚ではないので不思議に思って目を凝らして周辺を見ると、海底のガレキと同じ体色になって静止していた。カメラを向けた途端に気づいて逃げ出してしまった。
さりげなくサンゴの色に
そのときは撮影できなかったが、その後も同じようなことが何度かあった。すなわち危険を察知すると体色を周辺の色に似せて動かなくなるのだ。そうすることで長年身を守ってきたのだろう。