大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

マイ潜水グラフィティ

先日出版記念会でいただいた単行本『ニッポン潜水グラフィティ』(須賀次郎著、成山堂書店発行)を読んでいる。『月刊ダイバー』連載のものと同じはずなのに違ったおもしろさがあり、つい引き込まれてしまう。
 
須賀次郎著の『ニッポン潜水グラフィティ』
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知っていることや知っている人が出て来るたびに、自分の体験と重ね合わせて懐かしくなる。そこで自分の『グラフィティ』を書いてみたい。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リバイバル上映で買ったパンフレット
イメージ 2映画「青い大陸」や「沈黙の世界」の話も出てきた。どちらも中学生のときに課外授業で観た。記録映画だが、同時期観た宇宙映画と同じようで、実感はなかった。
沈黙の世界」は約20年後(数字は確かではないリバイバル上映している。ダイビングをかなり経験したころだったが、古さはまったく感じられなかった。
 
 
 
 
 
 
海中公園情報の猪野氏の記事と緑の本は功績を称える記録
イメージ 3水産大学の先生でアワビ研究の第一人者・猪野峻氏も登場した。'64年に『海底散歩の楽しみ方』(西東社)を出版されていて、夢中になって読んだ。後に猪野氏は海中公園センターの理事に就任。当センターの機関誌『海中公園情報』の原稿の件で打ち合わせに行ったときに、猪野氏と初めてお会いした。
 
 
 
 
 
 
コスジイシモチとアカホシカクレエビ('80年撮影)
イメージ 4そのとき、アカホシカクレエビのクリーニングの写真もお見せしたら珍しいと言われ、すぐに下関の水産大学で甲殻類の研究をされている林健一先生に電話された。
後日林先生から連絡があり、このエビの清掃共生は知られていないので、甲殻類学会で発表したいとのこと。後に鳥羽で開かれた学会で林先生は連名にして発表された。人とのつながりはとても大切だと感じた出来事だった。
 
 
 
豪華な大事典。重さは5kgもある
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須賀氏の先輩の白井祥平氏も出てきた。太平洋資源開発研究所所長という肩書で多くの出版物を出されている。水中写真のパイオニアなのだが、ぼくが目指す写真と異なるので白井氏の著書はない、と思ったら本棚の隅にあった。新星図書出版の『沖縄・有毒害生物大事典』で、A4判より大きく厚みが7cmもある。定価は38,000円。この出版社とは何度も仕事をしたから、もらったのを忘れていたようだ。