大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

今朝の「さわやか自然百景」はマニアック

毎週日曜日の朝放送のNHK「さわやか自然百景」。15分の短い番組なのだが、かなり時間をかけて取材している。制作(撮影)はNHK以外に外部の制作プロダクション数社も担当している。それぞれ特徴があり、水中シーンが多いときはだいたい「日本水中映像」だ。今朝のタイトルは「伊豆半島 川奈の海」。

さわやか自然百景のタイトル

f:id:youjiuo:20200802145102j:plain

 

川奈の海岸や海底は溶岩が作りだしたもの。変化に富んだ海底に集う魚たち。そして初夏に繁殖を迎える魚も出てきた。クロホシイシモチは産んだ卵をオスがくわえて保護する。くわえるシーンもバッチリとらえていた。

クロホシイシモチの産卵。オスが卵塊をくわえる瞬間

f:id:youjiuo:20200802145136j:plain

 

キタマクラはペアになって産卵場所を探し、メスが海藻が短く繁茂するところを軽くつついて整え、互いに交差するようにして産卵する。

産卵中のキタマクラ。大きいほうがオス

f:id:youjiuo:20200802145208j:plain

 

クサフグも初夏の大潮のとき、大群になって波打ち際で産卵する。番組では夕方になって集まってくるところを水中から撮っている。そして上げ潮になると、岸に乗り上がるようにして産卵する。通常は砂浜や砂利の浜で産卵するのだが、川奈はゴロタ石だった。

クサフグは夕方岸に集まってきて産卵する

f:id:youjiuo:20200802145232j:plain

 

こんなにマニアックな番組が、この時間帯、短い時間ではもったいないと思う。制作協力は案の定「日本水中映像」だった。

さわやか自然百景のエンディング

f:id:youjiuo:20200802145254j:plain