獰猛というイメージのウツボ類だが、そんなことはない。いたずらなどをすると反撃することはあるものの、優しくすれば意外な一面を見せてくれる。今回はペア(?)になっているものを集めてみた。ペアといってもウツボ類は外見では雌雄の区別がつかないので、もしかしたら同性同士かもしれない。
ピタリと寄り添うドクウツボ(モルディブ)
白目が特徴のサビウツボが、サンゴの下から顔をのぞかせていた。英名も白目が由来で、ホワイトアイドモレイという。2~3尾でいることが多い。
サビウツボ(奄美)
日本にはいない種で、和名はない。インド洋西部、紅海に分布している。このウツボはグループになる習性があるようで、デヴィット・デュビレの写真集に、捨てられたドラム缶から6尾が姿を出している写真があった。
ウツボ科の一種(モーリシャス)
温帯域に生息するウツボは、伊豆半島などでは普通種。単独でいることが多いが、このときはぺア(?)でいた。
笑っているようなウツボ(富戸)
マレーシアのマブールに滞在していたとき、カパライに遠征した。人工漁礁だったか沈船だったか忘れたが、サビウツボのペアが仲よさそうにしている場面に遭遇し、ちょっと感激しながらシャッターを切った覚えがある。
仲よしのサビウツボ(マレーシア・かパライ)