大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

「ヒメ」と付く魚

魚の名前には「ヒメ」を冠したものがわりあい多い。列挙するとヒメツバメウオ、ヒメウツボヒメアイゴヒメギンポ、ヒメオニオコゼ、ヒメダテハゼなど…。


南方系のヒメダテハゼ

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これらを見てみると、例外はあるものの「ヒメ」が付かない種より体が小さい。「姫」には可愛いとか小さいという意味もあるので、魚名も「小さい」という意味で付けたのだろう。
サンゴ礁域のヒメダテハゼも温帯域のダテハゼより56cm小型。








ヒメクロイトハゼ

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ヒメクロイトハゼはサンゴ礁域の砂地や砂泥底に生息する。クロイトハゼは20cmくらいだが、本種は約7cmにしかならない。











ヒメオニオコゼ                                              

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ヒメオニオコゼサンゴ礁域の砂地に生息している。以前はオニオコゼと混同されていたが、現在は別種になっている。
やはりオニオコゼより5cmくらい小型。










ヒメウツボ                                             

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ヒメウツボは特に小さい。ウツボ80cmに達するのに対し、本種は25cmくらいにしかならない。











ヒメフウライチョウチョウウオ
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ヒメフウライチョウチョウウオは、少し微妙だ。全長約25cmなので、20cmフウライチョウチョウウオより大きい。でも体色・斑紋がそっくりなのはニセフウライチョウチョウウオのほう。ニセフウライチョウチョウウオは30cmにもなり、それより小さいので、「ヒメ」が付けられたのだろう。