大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

「ジャパピグ」が新種に!

日本で発見されたピグミーシーホースが新種になった、と『ナショナルジオグラフィック』のメールマガジンに載っていた。新種記載したのは米の魚類学者グレアム・ショートで、科学誌Zookeys』に論文を発表したとのこと。



ナショジオのメルマガより
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学名はHippocampus japapiguで、種小名がダイバーが慣れ親しんで呼んでいた「ジャパピグ」になっている。特徴は体が平たく、背中の上部に三角の突起があること。体色はバリエーションが豊富で、石垣模様に見える個体もいる。生息場所は特殊なヤギ類ではなく、岩の壁や根の下など。











逆さになったジャパピグ(05年、沖縄)                                             
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ジャパニーズシーホースは10数年前に(たぶん)沖縄のダイバーが発見し、未記載種と思われることからダイバーの間では「ジャパニーズピグミーシーホース」「ジャパピグ」と呼ばれていた。
ジャパピグを初めて見たのは沖縄本島の真栄田岬。体をよく動かすので、撮りづらかった覚えがある。



 

白いジャパピグ(07年、奄美
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奄美でも07年にたくさん出現した。白っぽい個体がほとんどだった。この個体はサボテングサに尾を絡めていた。










薄茶色のジャパピグ(07年、奄美
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この個体は小さな石のそばにある、ケヤリのような生物の中にいた。











ジャパピグ(09年、柏島
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今では伊豆諸島、和歌山、高知など各地で生息が確認されている。浮遊して移動することも多く、体色が岩肌とそっくりなので見失ってしまうこともある。

外国で新種記載されたため、まだ和名はないようだ。