昨年ソニーから超高感度カメラ「SONYα7S」が発売された。感度はナントISO409600。実は発売されたのを知らなかった。先日テレビの情報番組で、このカメラの検証をしているのを見て初めて知った。
ヒカリキンメダイは、目の下に発光バクテリアが共生している半月型の発光器があり、それを内側に回転させることで点滅させることができる。夜行性で、明るいところは苦手とされている。ヒカリキンメダイには苦い思い出がある。
'96年にインドネシアのメナドでヒカリキンメダイの撮影に臨んだ。もちろん夜に。青白く光る点があちこちで見える。ライトを照らすと10cmくらいのヒカリキンメダイが見えたが、嫌がって遠ざかる。発光器も隠すようだ。ライトを消して青白い光を頼りに向かうが、相手は全部お見通しなのでどうしようもない。動かずに近づいて来るのを待つ作戦に。
サンゴの卵を食べるヒカリキンメダイ
ピントは目測。勘で撮ることにし、青白い光が近づいたらシャッターを切る。だが、結果は現像してみないとわからない。海外の図鑑に載っているヒカリキンメダイの写真は、整然とした群れだ。ところが、ぼくの写真はバラバラ。潜っているときは気づかなかったが、サンゴの卵が写っている。偶然に産卵していて、それを食べていたからのようだ。
超高感度カメラでもう一度挑戦したい!