右がベニオチョウチョウウオ
ベニオチョウチョウウオの特徴は体側のくの字模様と、ぼやけた額の黒い斑紋だ。しかし、この図鑑『ANGELFISHES & BUTTERFLYFISHES』のように額の斑紋が白縁に囲まれた黒斑のタイプもいる。この図鑑ではバリエーション、つまり地域変異としている。
額の斑紋がはっきりしたタイプは、パプアニューギニア(PNG)で撮影したことがある。またインド洋のモルディブやモーリシャスにも同タイプのものが生息しているが、インド洋のものは以前マダカスカルバタフライフィッシュといわれていた種だ。なぜPNGのものは近い海域のものと違い、遠く離れたインド洋のものと同じタイプなのだろうか。
下がベニオチョウチョウウオ
'95年に三宅島でアミメチョウチョウウオを撮影した。だがよく見ると、体側の模様が微妙にベニオチョウに似ている。撮影当初はマダカスカルバタフライかと思ったのだが…。もしかしたらベニオチョウチョウウオとアミメチョウチョウウオの雑種なのだろうか。
(下の写真)