冬期に繁殖するのはアイナメやアナハゼ、ホテイウオなど寒帯の海がルーツの魚がほとんど。熱帯の海がルーツの魚は初夏~夏の場合が多い。
外見では雌雄の区別は難しいヒレグロベラ
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914092333.jpg)
1年中繁殖する魚もいるが、水温がほぼ変わらない熱帯域に分布する場合に多く、日本ではクマノミやハゲブダイなどごく限られた種だけだ。
ヒレグロベラのメス
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914092337.jpg)
婚姻色でアピールするオス
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914092340.jpg)
別の個体で、顔の縞模様がはっきりしたヒレグロベラがやって来た。撮影していたのはメスで、やって来たのはオス。顔の縞模様は婚姻色だからなのだろう。メスに急接近したり、離れて中層で体を震わせて泳いだりの求愛を盛んに行う。それに惹かれたメスはゆっくり上昇した。
産卵上昇するペア
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914092345.jpg)
オスはすかさずメスに接近し、寄り添いながら上昇。産卵の瞬間を撮影しようと追いかけたら、2尾は離れて海底に戻ってしまった。警戒心が強いメスが怖がったのだ。だが、再びオスの求愛によって産卵上昇し、放卵・放精が行われたのだった。しかし今度は躊躇したため、瞬間は撮れなかった。
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914092349.jpg)
ヒレグロベラの近縁種のキツネベラは沖縄では少ない。にもかかわらず、幼魚はよく見られる。反対に成魚は普通なのに幼魚は見られないのがヒレグロベラだ。なぜだかはわからない。ちなみにキツネベラの幼魚は、尾柄部に黒斑がない。