アカテンモチノウオ(座間味)
ワモンダコに興味を示す(座間味)
体色をよく変えるのも特徴で、環境や感情で変わるようだ。行動的と思われる場面に出会ったのは座間味でのこと。ワモンダコが岩穴から出たとき、カスミアジやヒメジ類が真っ先に来るのだが、本種もすぐにやって来たのだ。行動域が同じということもあるのだろう。
冬の奄美でも活発に動き回っているのを観察した。このときは4尾が集まり、追いかけ合いをしていた。どうやら全部オスのようで、縄張り争いだったのかもしれない。体色はやや赤味がかっていた。
求愛中のアカテンモチノウオ(グアム)
グアムで潜ったとき、偶然にも求愛行動を観察した。腹部が膨れたメスに対し、オスが婚姻色になってアプローチしていた。移動中だったので、この先はどうなったかはわからない。
産卵のための急上昇(水納島)
アカテンモチノウオの日本での繁殖期は初夏から夏で、産卵は昼間行われる。オスは求愛したあと中層に浮かび、体を激しく波打たせながら泳いでメスにアピールする。同じことを何度か繰り返すうちに準備ができたメスが浮かび、オスと一緒に急上昇して産卵する。