大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

〝さわやか…〟は千葉の海

10/27(日)のNHK「さわやか自然百景」は、千葉 鋸南町(きょなんまち)の海。事前に撮影したKカメラマンから連絡をもらっていたので、楽しみにしていた。Kさんは昨年NHKを退職し、制作プロダクションを設立している。「さわやか自然百景」はこれで確か2作目だ。

「さわやか自然百景」のタイトル

 

安房勝山の沖に浮かぶ浮島が今回の舞台。やや深い海底はウミトサカの群生、浅い海底はサンゴが広がっている。水温上昇の影響によるものだ。

以前はカジメだった海底はヒメエダミドリイシ

 

カエルアンコウソラスズメダイなどの他に、ボロカサゴも見られた。

ボロカサゴ

 

取材したのが8月だったので、繁殖する魚類も多かった。コスジイシモチもそう。メスが産んだ卵をオスがくわえ、ふ化するまで世話をする。

コスジイシモチの口内保育

 

クマノミはずいぶん前から越冬するようになり、56年前より繁殖もするようになったという。最低水温が14℃を下回らなくなったことが要因のようだ。

クマノミとその卵がふ化する瞬間

 

今回は10日間取材したそうだ。Kさんは今後も水中映像をていねいに撮り、NHKの番組制作をしたいと抱負を述べていた。

エンドマーク