大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

久々のダイビング(2)

今日1111日は「チンアナゴの日」。というワケで、チンアナゴを。5年前の「ダーウィンが来た!」でチンアナゴを撮影した、まさに同じポイントで狙ってみた。流れがあったせいか、体をかなり出してプランクトンを食べていた。数も増えた感じだ。 

チンアナゴ

 

この時期の水温は26℃くらいと予測していたが、予測どおりだった。したがって、繁殖行動する魚類も見られると思っていた。案の定、メガネウマヅラハギのオスが婚姻色になって、メスに求愛していた。

求愛中のメガネウマヅラハギ

 

ナゾのスズメダイも巣づくりをしていた。モンスズメダイと近縁種で、生態も同じ。ガレ場や砂地に産卵床をつくり、そこに産卵する。モンスズメダイは尾ビレが白いが、ナゾのスズメダイは全体が黒い。当初はモンスズメダイの婚姻色かと思っていたが、2017年に別種であることが判明し、カンザシスズメダイという和名が付けられた。

巣づくり中のカンザシスズメダイ

 

ギンガメアジの群れが、アゲナシク島の浅瀬に居ついていると、ダイビングスタッフが教えてくれた。これまでギンガメアジ座間味島では見た覚えがない。珍しいので行ってみたら若魚で、確かに群れていたものの、まったく近寄れない。そのうち群れから離れた10数尾のグループが目の前に現れた。しかしすぐ遠ざかって行った。

座間味ではとても珍しいギンガメアジ

 

座間味での最終日は、フェリー出発まで時間があるので、港周辺を散策したり、「青のゆくる館」でゆっくり過ごした。館内の2階テラスにいたとき、突然の雨。たちまち視界が悪くなる。降ったりやんだりするなか、ダイビングスタッフの見送りで座間味を後にした。

2階テラスからの座間味港        7分後…