魚の体色はさまざまだが、赤っぽいものも多い。水深3mくらいから赤色系は吸収されてしまうため、赤は茶色っぽくなり、30mくらいでは焦げ茶色に見えてしまう。にもかかわらず、赤色系の魚が多いのはどうしてだろう。そこでピンク色の魚を集めてみた。これはボロカサゴ。色彩変異が多く、茶色や薄紫がわりあい有名。
ニセボロカサゴも色彩変異があり、この個体はピンクだった。生息数はそれほど多くない。
ニセボロカサゴ(レンべ)
ハダカハオコゼも白や茶色、赤など変異がある。これほど鮮やかなピンクはそういない。
ハダカハオコゼ(座間味)
クレナイニセスズメは濃いピンクで、岩陰や岩穴などが生息場所。薄暗いところで見ると、その美しさにうっとりする。
クレナイニセスズメ(座間味)
ハナゴイもピンク色だが、光の加減で白っぽくなったりする。これは鮮やかなピンクに写った。
ハナゴイ(座間味)
オニダルマオコゼは保護色になっていることが多く、岩などにそっくりだったり、砂に半分潜ったりしている。ところが、この個体はピンク色だった。部分的にピンクの個体は何度か見たが、全体がピンクは初めてだった。
これらの写真はストロボを当てているので鮮やかに写っているが、もしかしたら魚たちも同じに見えるように進化しているのかもしれない。
オニダルマオコゼ(紅海)