大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

砂模様さまざま

砂漠や砂丘、砂浜にできる美しい風紋。いうまでもなく風がつくる模様だ。海の中にも砂底に模様ができることがある。主な要因は波によるものなので、浅いほうができやすい。勝手に「砂紋」といっていたが、そういう言葉はないらしい。
大波によってできた模様(八丈島

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潮の流れで模様ができることもある。だが、潮流の強弱、方向の変化などもあるため、その形は一定ではない。座間味島の「海底砂漠」という砂地のダイビングポイントは水深20mを超えるので、潮流によってできる模様が見もの。
「海底砂漠」の流れによる模様(座間味)

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「海底砂漠」は文字どおり砂底が広がっているだけ。流れが強くなることが多いので、模様もよく変わる。特に台風などのときは砂が大量に移動して地形が変わることも。
ダイビングポイント「海底砂漠」(座間味)

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波による場合は沖より一定の方向からなので、規則正しい模様になる。
洗濯板のような模様(コモド)

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この砂の模様も規則正しいが、水深は約20mあるので波の影響は少ないはず。ふだんはこんな模様はない。台風の影響による大波と潮流の相乗効果ではないかと思われる。
流れと波による模様(奄美

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