魚の名前には地名を冠したものもある。最初に発見された場合が多いようだ。したがって必ずしも生息数が多いというわけでもない。撮影者としては、魚名に冠された地で「本場の魚」を撮るのは、ちょっとだけ満足感がある。
イシガキカエルウオ(石垣島)
カシワハナダイは柏島で発見された。当初は新種記載されたが、既存種ということが判明し、日本初記録にとどまった。しかし和名は発見場所の「柏島」の名を冠した。
カシワハナダイ(上)。下はケラマハナダイ(柏島)
ケラマハナダイは慶良間諸島の座間味島で発見され、新種記載された。しかし既存種とわかり、日本初記録にとどまり、「慶良間」の名が冠された。
ケラマハナダイ(座間味島)
アマミスズメダイもおそらく奄美大島で発見されたに違いない。幼魚と成魚の体色・斑紋が異なるために昔は別種扱いされていたらしく、幼魚はクダスズメダイと呼ばれていたとか。
アマミスズメダイの幼魚と成魚(奄美大島)
ニューギニアベラはどうして外国の地名が付いたのだろうか。英名を調べると、ブラックバックドラスあるいはニューギニアラスなので、そのまま和名にしたようだ。とりわけパプアニューギニアに多いわけではないが、オスが婚姻色になって求愛の場面が観察できた。
求愛するニューギニアベラ(パプアニューギニア)