大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

理由は? ホウセキキントキの体色変化

大部分の魚は体色を変えることができる。感情の変化や生息環境に合わせたりするためだ。中でもホウセキキントキの体色変化は著しい。通常は真っ赤なので、風景の中に入れて撮るとよいアクセントになる。岩陰など暗いところにいることが多く、警戒心も少ないので撮影しやすい。

f:id:youjiuo:20191030110114j:plain

真っ赤なホウセキキントキ(奄美

 

全長は30cm前後で、相模湾以南の太平洋、インド洋に分布している。本州には成魚は少なく、幼魚が季節来遊して来る。

f:id:youjiuo:20191030110133j:plain

ソメワケベラの幼魚にクリーニングを受ける(座間味)

 

ホウセキキントキは単独でいることもあるが、数尾のグループでいる場合もある。ダイバーが近づいたりすると数秒で白っぽくというか、銀色になる個体もいる。しかし全然変わらない個体もいて、なぜそうなるのかよくわからない。

f:id:youjiuo:20191030110148j:plain

体色が変わるのは個体によってバラバラ(コモド)

 

岩陰にいる個体に近寄ったら、縞模様になった。

f:id:youjiuo:20191030110206j:plain

なぜか縞模様に(コモド)

 

本種の色彩パターンは赤、銀色、銀色に赤の縞模様の3つ。写真はストロボ撮影なので鮮やかな赤に写っているが、本来海の中では赤は黒ずんで目立たない。それにもかかわらず、なぜわざわざ目立つ銀色や縞模様になるのか不思議でしかたがない。

f:id:youjiuo:20191030110223j:plain

ほとんどが縞と銀色になった群れ(ラジャアンパット)