大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

狂暴プーチン止めるのはロシア国民!?

ロシア軍がウクライナに侵攻して20日になる。国際社会はロシアに対して非難を浴びせるものの、プーチンは見えすいたウソで正当化している。こんなとき頼りになるのが国連かと思ったが、まったく効きめなし。

暴走続けるプーチン大統領朝日新聞デジタルより)

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各国連携して経済制裁を科すも、ロシア軍は侵攻を激化。12日時点でウクライナから国外に避難した人は269万人を超えたという。世界各国から人道支援が広がっていて、ぼくもピースボートを通して支援金を寄付した。こうした支援や制裁はもちろん大切なのだが、停戦が先だろう。

国外へ避難した人数(NHKニュースより)

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15日のNHKニュースでは、ロシア軍は無差別攻撃で一般市民も標的にしていて、21世紀の集団虐殺だ、と市民の声が報じられた。

犠牲者も増え続けている(NHKニュースより)

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ロシアでは情報統制・言論統制がなされている。正しい情報は遮断され、戦争や侵攻という言葉は使用禁止とか。プーチンや側近は、今行われているのは戦争ではなく、訓練と言っているのだから。しかし、おかしいと思った市民らがデモを行っていて、当局から拘束されているらしい。プーチン政権のウソに気づいた人たちがいたことは、明るいニュースと言える。

侵攻に反対の声も(NHKニュースより)

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また、ロシア国営放送のニュース放送中に、職員が反戦を訴えた。「戦争をやめて。プーチン政権のプロパガンダを信じないで。あなたはだまされてる」という内容。勇気ある行動だったが、すぐに別の画面に切り替わり、職員は逮捕されたらしい。ロシア国民がプーチンのウソに気づき、デモなどで抗議の声を挙げ続ければ、独裁者プーチン退陣も夢ではない。

国営放送で反戦を訴えた職員(NHKニュースより)

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魚群を狩るジンベエザメ

魚類最大のジンベエザメは、プランクトンを食べるイメージが強い。ところが、イワシ類が密集してボール状になったところに突っ込んで狩りをすることがわかった。昨日配信された、ナショナルジオグラフィックメールマガジンに映像が掲載されているのだ。

狩りをするジンベエザメナショジオのメルマガより)

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撮影された海域は、西オーストラリアのニンガルーリーフ。よくジンベエザメが出現するところだ。写真家のトム・キャノン氏が20203月に撮影した。映像を見ると、ミズナギドリやサメ、マグロなどがイワシ類を狙っている。イワシ類は防御のために群れの中へ中へと入るので球形(ここではベイト・ボールと書いてあった)になる。

球形になったイワシ。ミズナギドリも見える(メルマガより)

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そしてジンベエザメが現れ、球形に突っ込む。こうした行動は、おそらくふだんでも行っていると思われるが、映像に撮られたのは初めてらしい。魚類学者も珍しいといっている。

ジンベエザメプランクトン以外にも小魚を食べることは知られていた。しかし、回遊魚のように素早くないうえ、小回りもきかないため、簡単には食べられない。今回のように、他の捕食者がいるお陰でイワシはかたまり、食べやすい状態になった。諸条件が重なって撮影できたといえる。

魚群に突っ込むジンベエザメ(メルマガより)

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どの魚もそうだが、エサは簡単に食べられることにこしたことはない。フィリピンのオスロブはジンベエザメに餌づけしているようで、インドネシアのチェンデラワシは漁船からいらない魚を捨てるので集まってくる。また、場所によってはカツオやサンゴの産卵時期に現れたりする。いずれにしても、生きていくための予知能力が優れているといえるだろう。

漁師が投げる魚を食べるジンベエザメインドネシア・チェンドラワシ)

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海で逢いたい東京展終了

34日から大崎のO美術館で開催していた「海で逢いたい」Vol.25東京展が、9日無事終了した。

写真展「海で逢いたい」会場

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今回はコロナ禍の開催ということで、いろいろ大変だった。出品数が少なかったために特別企画展という名目で、写真集で使用した写真を飾るコーナーを設置したり、感染対策を万全にして行った。平常のときと比べると来場者はとても少なかったが、それでも中には久しぶりに癒されたとか、気分が晴れたという方が多かった。

特別企画展コーナー

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東京展は、写真以外にもイラストだったり、布のアート作品、皿やマグカップ、アクセサリーなどの展示もしているので、これらを楽しみに来場される方もいる。

イラストや陶器などの展示物

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最終日の入場時刻は1430分で、15時閉館して撤収する。入場時刻ギリギリにやって来たのが50年来の友だち。通常日どおりだと思っていたらしい。あわただしく見て帰っていったが、うれしかった。なにしろこの写真展に関わった人たちや来場者の中で最も古い友だちだから。

さぁて、今度は確定申告だ。

写真展会場と古くからの友

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ピースボートがウクライナ支援

国際交流を目的に1983年設立されたNGOピースボート。地球一周の船旅を格安で実施しているので、ご存知の方も多いはず。これまで10回くらいゲスト(ピースボートでは水先案内人という)として乗船した。先日ピースボートPB)からウクライナ支援キャンペーンのメールがあった。PBはさまざまな支援を行っているが、よくよく考えると、ウクライナと深い関わりかあるので当然といえる。

ピースボートウクライナ支援キャンペーン

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深い関わりとは、1995年よりウクライナの船会社から客船オリビア号をチャーターし、計16回のクルーズを実施しているのだ。そのうち5回オリビア号に乗船している。

ウクライナ船籍オリビア号(0010月、ニューカレドニア・ヌーメア

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その当時ウクライナはロシアとほぼ同じ国と思っていた。民族衣装でティーパーティーを行って甘いケーキでもてなしてくれたり、ウクライナ料理を出してくれたりした。

ティーパーティーの様子(023月)

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ただオリビア号は古かったため、トラブルがとても多かった。特にエンジントラブルでは何度か苦い目に遭った。00年の南十字星クルーズでは、ブリスベンニュージーランドニューカレドニアの乗船だったが、ニュージーランドでエンジン故障になり、氷河見物は取りやめになった。

リビア号後部デッキで集合写真(023月、南太平洋)

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また、01年のクルーズでは、シンガポールセイシェル~ケニヤの乗船だった。セイシェルを出たところで片側のエンジン故障で、スピードが半減。ケニヤ到着は1日遅れ。しかも新たなフライトまで10時間の待ち時間。PBスタッフが見かねてモンパサのリゾートホテルに連れて行ってくれた。ビーチから小舟で沖に出てスノーケリングし、スカンクアネモネフィッシュを見つけて興奮した覚えがある。どう考えても帰国直後の仕事(フォトコンテストの審査)は間に合わない。オリビア号からキャンセル&謝罪のFAXを送る羽目になった。

このように懐かしい思い出がたくさんあるウクライナなので、微力ながら支援はさせていただくことにしている。

ケニヤ・モンパサのビーチ(012月)

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「海で逢いたい」東京展準備完了

水中写真展「海で逢いたい」Vol.25は、34午後1時開催のため、朝から有志約20名が会場に集まり、準備を始めた。2年ぶりの開催なので、みんな張り切っていた。

準備中の会場

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今回の出品数は、神戸展より18点多い45点。東京展のみ参加という方もいたためだ。

パネルの展示を終えるとスポットライトの調整

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東京の会場でも特別企画展として、写真集より選んだ20点を展示したコーナーができた。

特別企画展のコーナー

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O美術館には動画再生の機器も備わっていたが、旧式のため映像が不鮮明だった。昨年新しいのに替えたのだが、写真展は中止で見られず、やっと今日確認できた。やはり今度のは鮮明で美しい。

新しくなった映像再生機器

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パネルを全部飾り付けてみたが、まだスペースがある。そこで過去の写真展で使用したパネルを飾ることにした。実は、こんなこともあろうかと、スタッフがぼくのパネルをたくさん用意していたのだ。

海で逢いたい東京展は、今月9日までです。

空いていたスペースに11点展示した特別コーナー

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ウクライナ国旗色で抗議

 

日本時間の32日午前、米バイデン大統領が連邦議会の上下両院合同会議で、一般教書演説を行った。冒頭はウクライナ情勢で、ロシアを激しく非難した。出席者の服装に青や黄色が目立ったが、ウクライナ国旗の色。軍事侵攻したロシアへの抗議とウクライナ国民を勇気づける意図だった。

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こうしたアピールはすべての人に共有してもらいたいものだ。そこで魚もウクライナ国旗色で抗議した。

セナキルリスズメダイ(奄美

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ロシア軍がウクライナに侵攻したテレビニュースは、ロシア側の人物で画面に映るのはプーチンくらい。この侵攻をロシア国民はどう思っているのだろうか。聞くところによると、反対運動も起きているらしいが、公になると危険な目に遭うのだろう。独裁国家の恐ろしいところだ。

ソメワケヤッコ(奄美

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ハナヒゲウツボ奄美

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ウメイロモドキ(奄美

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ロシアの攻撃はしだいに激しさを増している。軍事施設以外および民間人は攻撃しないと言っていたが、犠牲者は増える一方で、軍事施設以外も破壊されている。ロシア側は、ウクライナの自作自演と言い、すべて自国の都合よい解釈だ。一刻も早い終戦を願わずにはいられない。

ヘラヤガラとハゲブダイも合体して抗議(座間味)

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海で逢いたい神戸展

2/26に神戸展を見に行った。今回は出品数が少ないため、特別企画展として、ぼくの写真集より20点選んで展示している。

神戸展会場入口

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今回は、コロナの感染者数が高止まりをしているなかでの開催のため、来場者数がどのくらいなのかまったくわからない。予想としては ①慎重な人が多く、来場者は少ない ②自粛生活に飽き飽きた人で、来場者は多い ③①と②の中間でまあまあ。

このように見ていたが、土、日は①で、関西の人は慎重派が多いみたいだった。

会場の様子

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特別企画展のコーナーは、作品20点と写真集2冊が展示されていた。以前の写真展に展示した作品も数点あり、サイズやマットの色が違っていたものもあったが、経費削減ということでお許しいただきたい。

特別企画展のコーナー

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神戸で活動している「水中写真倶楽部 あでやっこ」のメンバーも見に来てくれた。本来なら出品してくれているのだが、今回はさまざまな事情で出していない。また、毎年誕生日にはメンバーからお祝いをいただいているが、今年は12日遅れのお祝いとチョコをプレゼントしてくれた。表面に絵が描いてあり、クジラやダイバーのもあった。

プレゼントのチョコレート

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偶然なこともあった。友人の娘さんが写真展会場近くに、ダイニング バル Shima Nomiというお店を昨年10月にオープンしたのだ。ペペロンチーノのお店で、沖縄の食材を使っているのが特徴。もちろん泡盛もある。今回も何度か寄らせてもらい、いろいろ堪能できた。こじんまりしているものの、神戸・元町にこういうお店があるというのは、なんともうれしい。

さて、今度は東京展だ!

お酒とペペロンチーノの店 Shima Nomi

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