魚類の行動学は歴史が浅いため、陸上動物の行動用語を流用していることが多い。モビングはバードウオッチングからきている。弱い立場の鳥(魚)が共同で大型の捕食者などの外敵を威嚇し、追い払うことをモビングという。
オニダルオコゼが動き出した (奄美)
オコゼ類が標的にされる場合が多い。砂に半分潜っていたオニダルマオコゼ(中央)が、動き出すと周囲の魚たちが気づく。
追い出すタカサゴ
さすがのオコゼも逃げるしかない
ヒメオニオコゼは這って逃げるが、ヨスジフエダイは執拗に威嚇し、遠くへ逃げて行くまでモビングは続いた。
モビングは、弱者が集団になって外敵を威嚇して追い払うこと。したがって、この写真のように小魚がミノカサゴを避けているのはモビングとは言わない。