大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

十五夜にちなんで

きょうは十五夜。旧暦の815日が十五夜に当たり、中秋の名月と称される。たまたま今日は満月だが、必ずしもそうではなく、ずれることもあるようだ。それはともかく、十五夜にちなんで「ツキ」が付く魚を取り上げてみよう。

まずはツキチョウチョウウオ。体型や体色が和名の由来と思われる。南日本から中国沿岸、マレー半島まで分布しているが、生息数は多くないため、なかなか出会えない。だが、タイのタオ島ではなぜかよく見られる。

ツキチョウチョウウオ八丈島

 

ツキベラも生息数が少ないため、めったに出会えない。しかもニシキキュウセンなどともよく似ているため、判別するのは難しい。

ツキベラ(座間味)

 

ツキノワイトヒキベラは、やや深めのガレ場などに生息する。やはり生息数は多くない。

ツキノワイトヒキベラ(座間味)

 

ウミヅキチョウチョウウオサンゴ礁域に生息し、単独かペアで行動している。体側の白い線を海面と捉えての命名だったのだろう。

ウミヅキチョウチョウウオモルディブ

 

ミカヅキツバメウオは、口があまり出ていないので、横顔は丸みをおびている。また、体側の黒帯は薄く、腹ビレが黒いいのが特徴になっている。

ミカヅキツバメウオ(コモド)