大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

メジナについて

メジナ科はメジナ、クロメジナオキナメジナの3種が日本に分布している。この中でメジナが最も一般的といえる。磯釣りの対象魚で、特に関西では人気がある。
成長すると約70cmになるメジナ佐渡

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北海道以南、九州の磯に生息し、国外では済州島や台湾にもいるらしい。琉球列島にはいないとされていたが、沖縄で釣れたことがあるみたいで、分散的に分布していることがわかった。体色は灰色だが、見る角度や光の具合で青っぽく見えることもある。
光の加減で青っぽく見える(大瀬崎)

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藻食性で、岩肌に付着している藻を食べている姿をよく見る。しかし、甲殻類などの小動物を補助的に摂食しているとのこと。
海底の藻類を食べるメジナ(富戸)

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小さな群れで行動していることが多いメジナだが、潮当たりが強い場所では大きな群れになることもある。柏島の岩が突き出たところで撮影していたら、潮の流れが強くなると同時にメジナの大群が現れ、渦を巻くように密集し始めた。とにかく圧巻だった。
密集するメジナ柏島

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