ヒオドシベラの幼魚を初めて見たのは座間味で、34年前のこと。水深約15mにあるイソバナのそばにいて、全長約6cmだった。昔のことなのになぜはっきり覚えているかというと…
全長約8cmのヒオドシベラの幼魚(座間味)
自分の中ではかなり衝撃的だったので、ログブックにイラストと共に「珍魚発見!」と記していたからだ。ニコノスⅢ+28mmで撮ったが、残っていない。図鑑には、沖縄では追い込み網漁にときどき入るので、さほど珍しくはない。しかし幼魚は、日本では初めて伊豆海洋公園で観察・採集されたと書かれていた。
全長約1.5cmの稚魚(紅海)
ヤギ類のそばにいた未成魚(座間味)
もちろん成魚もいて撮影したのたが、いい写真は残っていない。その後紅海に二度行っているが、他の海域よりもヒオドシベラの生息数は多いと感じた。国内では慶良間に数年に一度くらいの割合で出現する。あとは奄美でしか見ていない。
毎年のように現れる成魚(奄美)
奄美大島には毎年初夏のころ同じポイントに成魚が出現する。どうしてなのかはわからない。
砂地にも現れる成魚(紅海)
三度目の紅海に行ったのは'09年。このときもヒオドシベラに何度も出会った。もともと個体数は多くないようだが、やはり最も生息密度が高いのは紅海だと思ったのだった。