大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

預けていた写真から(3)

ローライマリンで連続撮影したフィルムも預けてあった。'78年に撮影したもので、熱海・赤根崎(錦が浦の近く)の沖にピンクのスナイソギンチャクがあり、何度も通った。そこに住むアカホシカクレエビのクリーニングを受けに、いろいろな魚がやって来る。


イソギンチャクのそばに来たヨソギ
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カワハギ科のヨソギの幼魚が来たので撮影した。12枚しか撮れないカメラにもかかわらず、半分も撮っている。
敢えてフィルムの番号を入れてみた。これは4枚目を示す4











 エビがヨソギに飛び乗る                                                               
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56は似たような写真なので、5は省いた。ヨソギが近寄ると、エビが飛び移った。














尾ビレが海底についた
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ヨソギは気持ちがいいのか、力が抜けたように体勢が変わった。













体色変化したヨソギ
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時間の経過は覚えていないが、ヨソギの向きが変わり、体色も薄くなった。体色変化は、寄生虫を目立たせる効果があるらしい。












体勢を崩すヨソギ
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そして体が倒れた。クリーニング中は動きを止めるので、よくバランスを崩す。安心して身を任せている証でもある。
それにしても連続撮影したことは覚えていなかった。ここは水深18mで、エアー切れを何度もしている。ダイコンも残圧計(ゲージ)もなかった時代だ。にもかかわらず…無茶をしている。「若かったあのころ、何も怖くなかった…」だったようだ。