自分の写真をフィルムライブラリーに預ける場合、基本的にはNo.2を選ぶ。一番いいカットは手元に置いておきたいという心情が働くのだ。デュープ(複製)もできるが、デジタルと違って画質が劣ってしまう。
産卵上昇するアカテンモチノウオ
そんなわけで預けるのは類似カットが多かったが、稀に最高のカットを預けたこともあった。理由は覚えていないが、すぐにまた撮れると思ったからかもしれない。
オトヒメエビはクリーナーなのだが、それほど熱心ではない。したがってクリーニングしているところを撮るのは難しい。運に左右されるのだ。このときはわりあい簡単にクリーニングしたので、運がよかったのだろう。
フタイロハナゴイをクリーニング('84年)
慶良間の某ポイントには、熱心なクリーナーのアカシマシラヒゲエビがいた。普通は岩穴の狭くて暗いところでクリーニングするので、撮影しずらい。このときは穴の外で、おまけにフタイロハナゴイだったので、すごくラッキーだったと思う。
後に新種となったミノアンコウ(慶良間)
ミノアンコウを発見したのは'83年8月。ガイドの手伝いをしていたため、カメラを持っていなかった。急いでボートから取ってきて興奮して撮影したのを今でも覚えている。
カツオの群れ('73年)
沖縄が返還になってすぐ撮影に行った。真栄田岬で潜っているときにカツオが出現。ローライマリンで4カット撮影した。オリジナルフィルムは紛失してしまったが、フィルムライブラリーにデュープが残っていた。カツオが沿岸に来るのは珍しく、遭遇したのはこのときが最初で最後。