大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

迷惑!? サンゴの成長

奄美大島南部の代表的なポイントは嘉鉄(かてつ)。水深約8mの砂底に大きな根があり、たくさんの魚が生息している。特に夏はキンメモドキやスカシテンジクダイが根を覆うほどになる。


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クマノミ類も4種見られる。よく撮影しているのがハマクマノミだ。根の上にいるのだが、岩の形状およびイソギンチャクの位置などもあって、一方向からしか狙えない。










上から見た根('136月撮影)

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根を上から見るとこんな感じだ。矢印の先にハマクマノミが住むイソギンチャクがあって、いつもこの位置で撮影している。











ハマクマノミ'079月撮影)
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ワイドレンズでハマクマノミに接近し、周囲の環境を入れて撮るのがパターン。数年前から左のサンゴが少しずつ成長していることは感じていたが…











ハマクマノミもイソギンチャクも見えない
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今年の4月に撮影しようとしたら、ハマクマノミがいない。イソギンチャクも見えないので、いなくなってしまったのかと思ってしまった。だがサンゴの下をのぞいたら、ひっそりと暮らしていた。サンゴが成長して隠れてしまったのだった。









サンゴに覆われてしまった
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マクロレンズでアングルを変え、通常のストロボの角度で撮ったのがこれ。サンゴの影ができてしまい、ストロボの角度を替えないときれいには写らない。

サンゴが健やかに成長するのはいいことだが、迷惑する生物もいる。生存競争なのでしかたがないのだが、イソギンチャクは太陽光が必要なので、今後どうなるか心配だ。