大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ハマクマノミの不思議(その3)

ハマクマノミが宿主とするタマイタダキイソギンチャクには、他のクマノミ類は相性が合わないために住むことはできない。


ハマクマノミのペアと若魚。わりあい少ない                                                              

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したがって、見られるのはハマクマノミのペア、ペアと若魚の計3尾、単独という順で、4尾以上は見た覚えはない。











右のメスが両方を支配している

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単独の場合は、新たに入り込んでくる幼魚を待つしか繁殖の道はないわけだが、近く(見える範囲)にタマイタダキイソギンチャクがあってそこにメスがいると、状況が変わる。メスが通うのだ。つまりメスは単独のほうを乗っ取り、掛け持ちする。こういうことはよくあるケースで、何度か見たことがある。








たまに密集しているところがある
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ハマクマノミ4尾以上見た覚えがない、と書いたが、密集していることはある。これは一つのイソギンチャクではなく、いくつものイソギンチャクが集まっていて、それぞれにハマクマノミが住んでいてコロニーになっているのだ。









性別もわからない個体群

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こんなに密集していて、縄張りはどうなっているのだろう。また、繁殖はどうなのだろう。強いメスが支配するのだろうか。観察していても争いは起こらないから不思議だ。