大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

おさかな天国・コモドの海(5)

前述したが、今回は気象の関係で南エリアではあまり潜れなかった。そこで今回南エリアで撮った希少な写真を集めてみた。


シーアップル
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南エリアだけしか見られないナマコの仲間のシーアップルは、触手が伸びているのはこの1個体しか写真がない。当初は何度も潜れると思っていたが、低水温と強風で断念せざるを得なかった。








ホヤ仲間
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これはホヤの仲間で、やはり南エリアだけに生息する。かなり大きくて、1本の長さは約30cmあり、大きなものでは40cmを超えるものも。









泳ぐウミシダ
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南エリアにある転石帯のポイントで、ウミシダが泳いでいた。もともとウミシダが多いエリアで、以前も見たことがある。今回は1ダイブで2度も見ることができた。ウミシダが多いだけに、生息場所を巡る競争があるのだろう。


 




2ペアのアミメチョウチョウウオ
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同じ転石帯のポイントで、アミメチョウチョウウオのペア同士が小競り合いをしていた。このチョウチョウウオ自体多くはないので、珍しいと思って観察を続けた。興奮しているためか、黒ずんでいる個体もいて、しばらく追いかけあったりしていたが、結局は別々の方向へ去って行った。






擬態種とモデル
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これはミミックカーディナルフィッシュ。「ミミック」とは「擬態」のことで、「カーディナルフィッシュ」はテンジクダイ科の総称。毒牙を持つニジギンポ(枠内)に擬態しているのだ。今回ミミックカーディナルは数個体いたが、モデルのニジギンポはなぜか見られなかった。