歌舞伎役者には「隈取り」という化粧法がある。役柄の性格や表情を強調するため、絵の具で顔を彩ること。
「怒り」を表す(?)シチセンベラ
魚にもそのような化粧法?をしたのでは、というものがかなりいるので集めてみた。
アオスジテンジクダイ
目から口に伸びるシャープな青い線が特徴のアオスジテンジクダイ。歌舞伎というよりインディアンに近いかもしれない。
オトメベラ
顔が派手なのはベラ類に多い。特にオトメベラは、最も歌舞伎役者の顔に近いといっていいだろう。
クマドリ
隈取りが由来と思われる魚もいる。ズバリ、クマドリだ。しかし意外なほどおとなしめの顔をしている。ちなみに顔に縞模様がないこの個体はオスで、メスの顔には縞模様がある。
クマドリカエルアンコウ
クマドリカエルアンコウも隈取りが由来なのだろう。顔に赤茶色の模様があり、いかにもそれっぽい。
モンツキカエルウオ
モンツキカエルウオの化粧は微笑ましいので、悪役でも怒りでもない。今でいうサービス業の顔だろうか。