アケボノチョウチョウウオ(コモド)
単独ないしはペアでいるが、時には10尾前後のグループで行動していることもある。
近縁の両種。オレンジ色が分布域
近縁種にスポットテイルバタフライフィッシュがいる。元々は同種だったと思われるが、別の海域に分布を広げ、長い年月の間に分化したのだろう。最初はそう思っていたが、アケボノチョウチョウウオの分布域と重なっているのだ。いったいどうして別種になったのか、不思議でしかたがない。
両種が共に行動する(コモド)
したがって、海域によっては両種が一緒に泳いでいる姿が見られる。
夜の体色。白の斑紋が浮かび上がる(奄美)
昼間は数尾で行動していても、夜は単独で眠る。サンゴや岩の隙間で眠るのだが、体色がくすみ、黒くなった部分に白い斑紋が現れる。コントラストが強いため、夜でも薄ら見える。寝場所はすでに「満室」になっているという「信号」らしい。まだ明るいにもかかわらず、気の早いものは夜の体色に変わっていることもある。