大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

一人歩きする写真

写真を出版社や広告代理店に貸す場合、どのような媒体に使用されるかが事前にわかる。ところが、知らないまま「一人歩き」しているものもある。ということで、今回は「一人歩き」する写真の話。


複写されたオジサンの写真
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以前、無断で魚類図鑑からオジサンの写真を複写され、テレビで使われたことがあった。偶然その番組を見ていて気づき、担当者に連絡をとって「賠償」してもらったことがある。









「一人歩き」したカクレウオの仲間
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フィルムライブラリーに預けている写真が、「一人歩き」してしまうこともある。特に魚類図鑑など多数の撮影者や他社のフィルムライブラリーからの写真が多い場合は、現物が送られてくることも少ないので、なかなか把握できない。この図鑑のときは、個人的にも写真を貸したので、送られて来てわかった。






『めったに見られない瞬間!』日本語版
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先日『めったに見られない瞬間!』(ナショナルジオグラフィック編著、二見書房)を入手した。もともとは2015年『RARELY SEEN』というタイトルでナショジオから発行された英語版の写真集。その日本語版が2017年に二見書房から出版された。どれも素晴らしく、さすがナショジオのスタッフが厳選した写真だ。















逆輸入? ミステリーサークルの写真
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ぼくが撮影したミステリーサークルの写真も載っているが、実は知らなかった。ナショジオに貸した覚えはあるが、電子版だったのでこれとは違う。写真の出所を示すクレジットにはフィルムライブラリーと、提携先の海外のライブラリーの名が出ていた。海外に出た写真が日本発行の本に掲載されるので、「逆輸入」だ。でも、こういう「一人歩き」はうれしい。





水面上を飛ぶアカイカ
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水中写真はぼくのを含めて9点掲載されている。すごいと思ったは、メキシコ湾で撮られたイトマキエイの大群。また、水中ではないが、イカが飛んでいる写真も出ていた。トビイカも水面を飛ぶことが知られているが、これはアカイカと記されていた。それにしてもよくこんな真上から、しかもアップで撮れたものだ。