大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

タコが動けば…

タコはふだん岩の下や隙間に隠れているが、時折出ることがある。もちろん天敵がいないか入念に確認する。外に出る理由は、エサを探すため、居場所を替えるため、繁殖相手を探すためなどさまざま。

ワモンダコとオジサン(奄美

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日本のサンゴ礁域で見られるのは大部分がワモンダコ。目の近くに丸い斑紋があることが由来。エサは甲殻類、魚類、貝類など。ワモンダコが動き出すと、近くに住む魚が集まって来る。








集まったオグロトラギスとオジサン(奄美
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魚は変わった動きに敏感で、タコの動きはもちろん、他の魚の動きにもすぐ反応する。ワモンダコは砂地に岩が点在するところに生息しているので、同じ生息場所の魚であるヒメジ類、トラギス類、小型のハタ類が来ることが多い。









カスミアジとマルクチヒメジ(座間味)
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ワモンダコが動くことによって隙間に潜んでいる小魚や甲殻類が飛び出すので、それを狙ってやってくるのだ。











小型のハタは手が出せない(座間味)                                            

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ワモンダコをエサにできるのはウツボ類やサメ類、大型のハタ類などで、それ以外の魚が中途半端に襲っても反撃され、エラ蓋をふさがれて命を落としかねない。










ワモンダコとハナミノカサゴ(座間味)
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なぜかハナミノカサゴがたくさん集まって来たこともあった。