赤茶色をしたカマスベラ(富戸)
カマスベラはカラーバリエーションが豊富。縦帯が入るものもいる。体色は周囲の環境の色合いに合わせているらしい。伊豆の富戸の海底には赤茶色の海藻があり、そこに暮らすカマスベラは似たような体色だった。
緑の海藻が多いところに生息するカマスベラは、同じ系統の体色らしい。伊江島のサンゴ礁で出会ったカマスベラは、緑の海藻がないにもかかわらず緑っぽかった。サンゴの多くは緑っぽいからだろうか。
マルクチヒメジと(コモド)
全身黄色いカマスベラもいる。黄化個体と呼ばれるタイプだ。黄色と茶色の中間の体色のものもわりあい多い。
黄化個体はマルクチヒメジと(座間味)
黄化個体は座間味でよく見た。驚いたことに黄化個体はすべてマルクチヒメジと一緒に行動しているのだ。手元にあるフィルムは10枚くらいあった。同一個体と思われるものを除いても4枚はある。マルクチヒメジはヒゲで岩の隙間などから獲物を探り出すので、カマスベラはおこぼれにあずかれる。しかしなぜ座間味では黄化個体だけなのか…謎だ。