大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

アマミホシゾラフグが掲載された書物

日本魚類学会は今年創設50周年を迎える。記念事業の一環として『魚類学の百科事典』が秋に出版されることに。数百人の著者が分担執筆するそうで、その一人松浦啓一氏からアマミホシゾラフグとミステリーサークルの写真を使いたいと連絡があった。


ミステリーサークルとアマミホシゾラフグ

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学術研究に関わるものについては協力することにしているので、今回も了承した。これでアマミホシゾラフグとミステリーサークルの写真が掲載された書物は20冊くらいになるだろうか。そこで改めて確認してみた。









魚類図鑑の数々
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アマミホシゾラフグとミステリーサークルが一般に注目されたのは20155月。アマミホシゾラフグが「世界の新種トップ10」に選ばれたからだ。即座にNHK9時の「ニュースウォッチ 9」で取り上げてくれたのも大きかった。それ以降に発刊される魚類図鑑には必ず載るようになった。










海外からの問い合わせも多かった

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外国の雑誌にも掲載された。写真下の段の真ん中は、デンマーク科学雑誌。その隣はイギリスBBCの写真集。アマミホシゾラフグを新種記載された松浦啓一氏が執筆した書物がやはり多く、秋に出版される百科事典を加えると7冊になる。










科学雑誌Newton』が最初の掲載誌                                             

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アマミホシゾラフグを発見したとき、NHKの自然番組と科学雑誌で発表したいと考え、希望どおりになった。あの「FRYDAY」にも、そして英語の教科書にも…。掲載誌が手元にないものや、切り抜きにしてしまったものもあるので、自分の写真集も合わせると20冊を超えた。書物以外にも新聞やテレビにも多数写真が使われている。同じ写真がこれほど広まったことは初めて。今考えても夢のような「発見」だったと思う。