大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ギンガメアジ の生態(2)

ギンガメアジがホンソメワケベラなどにクリーニングを受けている姿は見た覚えがない。だが、一度だけギンガメアジの動きがおかしいことがあった。


ハタタテダイにまとわりつく(タオ島

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タイのタオ島でハタタテダイの写真を撮っているとき、数尾のギンガメアジやって来てまとわりついたのだ。ハタタテダイは幼魚期にクリーニングするので、過去にそのような経験があったのだろう。









メスを誘うため共に泳ぐ(コモド)                                                             

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繁殖期になるとオスは体が黒くなる。いわゆる婚姻色だ。そして群れの中から気に入ったメスを誘い出す。











オスが多いのはきわめて珍しい(コモド)
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時には複数のオスが1尾のメスを追尾することもある。












ペアになって泳ぐ(コモド)                                                                   

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オスが時間をかけてメスを追いかけ続けていると、ようやくペアになれる。そうなってもペアのままで泳ぎ続ける。
ほとんどのダイバーは気づかないのか無関心。










あくびをしたオス(コモド)
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ギンガメアジの婚姻色は、コモド諸島の北エリアのポイントでよく観察できる。時期は9月ごろだ。観察だけでなく、近寄って撮影できるのがコモドの特長。おそらく日没くらいに産卵するのだろうが、知る限りまだ観察された記録はない。ぜひ見たいのだが、次のポイントに移動しなければならないダイブクルーズでは難しい。