大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ウメイロモドキの近似種

サンゴ礁の海に潜っていて、ウメイロモドキが通り過ぎるとうれしくなる。色合いがいかにも南海の魚という感じで、爽快な気分になるからだ。


ウメイロモドキ(座間味)

イメージ 1

ウメイロモドキによく似た魚にユメウメイロ、ウメイロ、イエローバックフュージラーがいる。











イエローバックフュージラー(モルディブ
イメージ 2

モルディブなどインド洋で見られるのがイエローバックフュージーラー。体高はウメイロモドキとほぼ同じだが、背中の黄色い部分が多い。










ユメウメイロ(ラジャアンパット)
イメージ 3

ユメウメイロは、ウメイロモドキよりも体高が高く、生息数も少ないので出会う頻度も低い。背部の黄色は個体(群れ)によって異なるようで、黄色は尾ビレだけのものもいる。










ユメウメイロ(奄美
イメージ 4

ウメイロは背部の黄色が多いので、これはウメイロだと思っていた。いろいろ調べたら、ユメウメイロの黄色が多いタイプということがわかった。










ウメイロ                                            

イメージ 5

ウメイロの写真はないので『日本産魚類生態大図鑑』(東海大学出版会)から転写した。背部の黄色が多く、ユメウメイロとそっくり。やや深いところにいるようで、出会う機会は少ない。以前は今回の4種はフエダイ科だったが、現在は本種のみ。他の3種はタカサゴ科になっている。