「サバ」といわれている魚はマサバ、ゴマサバ、タイセイヨウサバ(サバ科サバ属)の3種。マグロやカツオもサバ科だが、属が異なる。タイセイヨウサバは「ノルウェ―サバ」とも呼ばれ、背中の縞模様が太くてハッキリしているのが特徴。
ゴマサバ(伊豆大島)
以前はマサバの地域変異とされていたが、最近別種になった。ちなみにマサバやタイセイヨウサバはダイビングで出会うことはほとんどない。一方ゴマザバは沿岸に居つくことがあるので、出会うこともある。
タイセイヨウサバの干物
スーパーでサバの切り身で売られているのはタイセイヨウサバがほとんど。ノルウェーサバと標示されている場合もある。マサバの大部分は東北で水揚げされるが、市場に出回ることは少ない。
タイで加工されたサバの缶詰
どうしてかと思っていたら、先日ジャーナリストの池上彰氏のテレビ番組で輸出ランキングの話をしていた。それによるとサバの輸出は上位にランクされていて、輸出先はタイ。どういうことかというと、タイで缶詰にされ、世界各国に輸出されるそうだ。
サバの缶詰。左は国内で加工したもの
そんなサバの缶詰が日本でも売られていた。1缶98円。どうして日本とタイを往復してこんなに安く売れるのだろうか。日本のサバを輸出してノルウェーのサバを輸入するという「無駄」と思えることが行われているワケは何なのだろう。
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