24日午後9時よりNHK BSで「南極 氷の下のカプセル」が放送された。南極大陸にあるアンターセー湖は1万年もの間氷に閉ざされている。10年前より科学者チームによる調査が行われ、地球上に初めて酸素をもたらした「シアノバクテリア」しかいないことを確認している。
放送された番組のタイトル
『DIVER』の記事
「南極 氷の下のタイムカプセル」の取材の様子は、『DIVER』3月号(2月10日発売)で6ページにわたって紹介されていた。
8Kカメラを持って潜るカメラマン
厚さ3.5mの氷に穴を開け、そこから潜る。水深18mの湖底は、シアノバクテリアが長い年月をかけ作り上げた不思議な光景が広がっている。水はきれいだが、生物や動物はまったく見られない。今回「潜水取材班」は3名。その内2名は「ダーウィンが来た!」で何度かご一緒したので、よけい親しみを覚えた。
サンプルを採取するアンダーセン博士
科学者チームのリーダーは宇宙生物学者のデール・アンダーセン博士。自ら潜って観察したりサンプルを採取している。
光合成で作られた気泡
シアノバクテリアは環境や条件によってさまざまな形に変化するようだ。少ない光を効率よく受けるためと考えられている。光合成によって酸素が生じ、泡となって氷の下にたまる。このお陰で生命溢れる地球が誕生したという。