魚類学の研究が進むにつれ、より詳しいことがわかってきている。それまで一つの種だったものが二つに分かれたり、誤っていたものが正されたりすることも。
その結果、学名や和名が変わったり、消滅してしまう種も出てくる。ここ5~6年の間にもかなり学名が変わった魚がいるが、特にダイバーに身近な魚を取り上げてみよう。
スズメダイの学名は
Cromis notata notataで、種小名の二つめは亜種小名といい、亜種が存在するということ。
かつてのミヤケスズメダイ(三宅島)
伊豆諸島に生息するスズメダイの体高が最も高く、亜種とされて和名をミヤケスズメダイ、学名をC.notata miyakeensisとしていた。しかし精査の結果、'13年に亜種ではなく地域変異ということになり、ミヤケスズメダイは消滅した。