大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

併泳するカスミアジの若魚

カスミアジは成魚になると単独ないしは数尾のグループで行動するようになる。小魚が群れている場所にやってきてハンティングする。


オジサンとカスミアジ

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しかし、全長約20cm未満の若魚は、他の魚と行動を共にすることがよくある。特にヒメジ類やベラ類と一緒の場合が多い。こうした行動を併泳とかライディングという。









ヨメヒメジと

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その理由は、海底の岩や砂に潜む小魚や小さな動物をエサにしている魚と一緒に行動すれば、おこぼれを手に入れることができるからだ。











コバンヒメジと
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カスミアジが相手に選ぶ条件として、スピード感があってやや乱暴にエサ探しをする魚だ。したがって多くのヒメジ類は条件に当てはまる。











モンツキアカヒメジの群れと                                             

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モンツキアカヒメジの群れと一緒にいたこともあった。このヒメジはさほどスピードはない。のんびり砂を掘りながら進む。

ではなぜ一緒にいるのか。それは群れだからで、あちこちから砂煙が上がればエサも飛び出すことになるから忙しいのだ。








タレクチベラと
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タレクチベラと行動を共にしていたこともある。このベラは砂や砂利を豪快に吸い込んでエサだけを飲み込む。そうしたときにおこぼれが手に入るのだろう。

今回取り上げた5点は、いずれも奄美大島での撮影。なぜだかわからないが、不思議だ。