フグをくわえたウツボ(動画より)
紅海で撮影されたもので、ウツボがフグの背中側からくわえ、飲み込んでしまうというシーンだ。
フグを飲み込んだウツボ
フグは膨らんで抵抗していたが、つぶされて飲み込まれてしまう。縞模様があったので、シマキンチャクフグのようだ。
動画を見た魚類研究者のコメントも書かれていて、ウツボは最後の食事になるかもしれない、とあった。
捕食したハマフエフキ
以前、座間味でハマフエフキがシマキンチャクフグを捕食した瞬間を撮影したことがある。フグは有毒だが、捕食者が死んでしまっては「有毒」のPRにならない。苦しんで命をとりとめて学習するのだから。
ただフグの毒性はエサによるものなので、生息場所によっても度合いが違うらしい。
キタマクラ属のシマキンチャクフグ
今年3月出版された『日本産フグ類図鑑』(松浦啓一著・東海大学出版部)によると、キタマクラ属のキタマクラは毒性が確認されているが、シマキンチャクフグを含む同属他種の毒性は調べられていないのでわからないとか。これまで有毒のシマキンチャクフグにそっくりなノコギリハギは、擬態で恩恵を受けていると言っていたのだが…。
まだわからないことがいっぱいだ。