大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

接近できてラッキー!

魚によっては警戒心がとても強いものもいる。海外ではそうでもないのに、日本では警戒心が強い場合も多い。そんな魚を撮影するときは駆け引きが必要なのだが、何もしないのに寄ることができてしまうことがたまにある。


セダカギンポ奄美)                                          

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そんなときはラッキーというしかない。セダカギンポはサンゴの上にいることがあるが、気配を感じるとサッと隙間に隠れる。青抜きで撮るのは通常は困難。










ロクセンヤッコ(奄美
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ロクセンヤッコも日本ではなかなか接近できない。これはクリーニングステーションで別の魚を撮影していたらやって来た。触れるくらい近くでペアがカクレエビにクリーニングしてもらっていた。









クロユリハゼ(奄美
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クロユリハゼはペアで中層を漂っている。危険を感じると海底の隠れ家に1尾ずつ隠れる。最初の1尾はすぐ隠れるが、もう1尾は様子を見てどうするか決めるようだ。したがって、単独の撮影はわりあい簡単。このときは決断力が乏しいペアだったのだろう。








イソゴンべ(慶良間)
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イソゴンべは波当たりが強い浅瀬に生息している。ゴンべ類では大型で、25cmに達する。カンモンハタなどに間違えてしまうほどの大きさだ。この個体は約20cmだった。大型のわりには臆病で、ダイバーの姿を見ると岩陰に避難する。このときは考えごとをしていたのかもしれない。







ジョーフィッシュ(奄美
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海底の巣穴に暮らすジョーフィッシュは、そばにいると警戒してなかなか出ない。このときは求愛したくてウズウズしていたようだ。巣穴から出て上方でホバリングするのが求愛で、体全体を見せて近くのメスにアピールする。ただし天敵に狙われるので、すぐに巣穴に引き返し、何度もアピールを繰り返す。