大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

クマノミ類の黒化現象(2)

海外に生息するクマノミ類も調べてみたが、触手の短いイソギンチャクに住むと黒くなる場合と変化がない場合とがあった。すなわちクマノミの種類によって違うようだ。


ハタゴイソギンチャクとイースタンPNG                                                                  
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イースタンクラウンアネモネフィッシュはカクレクマノミとそっくりだが、ニューギニア島からメラネシア、オーストラリア北東部に分布し、パプアニューギニアPNG)に多い。カクレクマノミの分布は西側なので、英名はウエスタンクラウンアネモネフィッシュ。
イースタンクラウンアネモネフィッシュは黒の縁取りが太いとされているが…





縁取りが細いイースタンクラウン(PNG
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同じイースタンクラウンアネモネフィッシュでも、センジュイソギンチャクに住む個体は縁取りが細くてカクレクマノミみたいだ。



 






ノーマルタイプのスリーバンド(マジュロ
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マーシャル諸島固有のスリーバンドアネモネフィッシュは、イボハタゴイソギンチャクやアラビアハタゴイソギンチャクに住んでいるものばかりしか見られなかったが、なぜか黒くならないものが多かった。








黒いスリーバンド(マジュロ
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しかし、中には真っ黒な個体もいた。これはアラビアハタゴイソギンチャクに住むスリーバンドアネモネフィッシュ。










スリーバンドアネモネマジュロ)                                                                 
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同じような触手が短いイソギンチャクに住んでいるにもかかわらず、違うタイプが現れるのはどうしてなのだろう。