現地ガイドが餌づけして慣らしたのだろう。触ると気持ちよさそうな表情をした。1年くらいいただろうか。その後姿を消した。
奄美大島もハナヒゲウツボは多い。ただ巣穴を頻繁に替えるようで、神出鬼没なのだ。夜行性で、夕方巣穴を出て戻るときに良い巣穴があれば引っ越すのだろう。巣穴から出たところは座間味やセブ島で見たが、うまく撮れたのは奄美だった。
分布を塗り替えた?(柏島)
柏島には成魚はいないと思っていたが、'09年に潜ったとき幼魚と成魚の両方見られた。
'04年インド洋のモーリシャスに行ったとき、まさかのハナヒゲウツボに出会った。インド洋には分布していないと思っていただけに、その驚きは衝撃的だった。しかも4日間8本のダイビングで8個体のハナヒゲウツボを見たうえ、その内の1尾は巣穴から出て移動していたのだからすごい。
ではどうして分布に入っていないのか。おそらく魚類研究者が潜っていないからだろう。