大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

キンチャクダイと近縁種について(1)

キンチャクダイ科キンチャクダイ属は、日本に4種分布している。キンチャクダイ、キヘリキンチャクダイ、アカネキンチャクダイ、チリメンヤッコだ。


キンチャクダイ(柏島
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チリメンヤッコを除く3種はカラーバリエーションが多いうえ研究の遅れもあったりするので、混乱をきたす場合もある。
キンチャクダイの分布は相模湾以南、台湾、韓国、中国、香港で、琉球列島には生息しない。








3cmくらいの幼魚(土肥)
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日本でよく見られるのは伊豆半島や四国、九州など。幼魚は黄色と黒の2色で、成魚とは著しく異なる。











5cmの幼魚(錦江湾
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4cmくらいになると体側に青い線が出始める。












鮮やかさが足りない個体(柏島
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キンチャクダイのカラーバリエーション。体色が少しくすんでいる。柏島で出会った個体で、通常の個体と一緒にいたので違いがわかった。










黄色味が強い個体(富戸)
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これは黄色味が強いタイプで、縞模様も乱れている。交雑種の可能性もある。