大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

マハタの特徴

昨日テレビの旅番組の中で、愛媛県宇和島からの生中継があった。養殖が盛んなところなので、完全養殖された高級魚の紹介だった。その顔はハタの仲間だが、体は真っ黒で模様はなし。いったい何ハタなのだろう?



宇和島産のマハタ                                            

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答はマハタだった。画面では大きさ60cm近くはある。この写真は死んでいるが、生きている状態のものも真っ黒だった。










縞がはっきりした約10cmの幼魚(大瀬崎)
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マハタの特徴ははっきりとした縞模様だ。特に幼魚期はそれが顕著。これほど規則正しい横縞のハタは他にいない。











30cmマハタ佐渡                                            

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マハタは全長約90cmに達し、大きくになるにつれて縞は薄れるようだ。しかし実際に海で出会うサイズは30cmくらいが多く、縞がわりあいはっきりしている。大きいものは生息場所を深みに移すらしいので、縞模様のないマハタには出会う確率がきわめて低い。








縞がないマハタに会うことはまずない佐渡
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この中継では幼魚や若魚は出てこなかったので詳しいことはわからないが、養殖だから縞が消えて黒くなるのだろうか。それともエサにミカンの皮を混ぜていると言っていたので、そのせいだろうか。謎が残る。