オオモンハゲブダイのオスは独特の体色・斑紋をしているため、一目でそれとわかる。一方メスは、最近までわかっていなかった。
オオモンハゲブダイのオス
産卵を終えたばかりのメス
'02年に奄美でオオモンハゲブダイの産卵を初めて観察できたが、近寄るのが間に合わず撮影できなかった。しかし、産卵直後海底に戻って来るメスを撮ることができた。性転換の途中のような体色・斑紋だった。
オスとメス型らしき個体
このような体色・斑紋の個体は見たことがないので、バリエーションが多いと判断。
あるときオスのそばにメスらしき個体がいた。
バリエーション豊富なメス型
その後も奄美や慶良間で産卵を何度か観察し、徐々にメス型が明らかになってきた。確かにバリエーションが豊富で、体色もよく変えることがわかった。このような特徴があるため、メス型の発見が遅れたのだろう。
上の2枚の写真は同一個体で、数秒で変化した。
寄り添って産卵上昇するペア
オオモンハゲブダイの産卵には、ペア産卵とグループ産卵がある。後者はメス型だけが集まって行うことが多い。ペア産卵はオスが激しく泳ぎ回り、中層で体を震わすようにメスたちにアピールする。呼応したメスが上昇して寄り添い、急上昇して放卵・放精する。