オグロブダイは2000年に新種記載された。だが、それ以前に魚類に詳しいダイバーの間では知られていて、図鑑に載っていないブダイということでちょっとだけ話題になった。
オグロブダイのオス
新種記載の2年後だったと思うが、正式に日本初記録種として「オグロブダイ」の標準和名が付けられた。
和名の由来になったメス型
和名の由来はメスからきている。メス型の尾ビレの中心部分は黒い。
下がメス型だが黒斑はない
しかし黒い斑紋は消えることがある。体色変化はブダイ類の特徴ともいえるので、当然かもしれない。
婚姻色のオス
オスの特徴は顔にある緑とピンクの模様。そして腹部を通る帯だ。といっても繁殖期になるとよく変わる。体に黄色い大きめの斑紋が現れるのが婚姻色。
産卵直前の婚姻色
産卵直前に中層を泳ぎ回り、メスにアピールするときはさらに変わる。遠くからでも目立つようにコントラストが強まるのだ。
慶良間や奄美で産卵を何度か観察したが、いずれも冬だった。