大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

魚類の生態用語(その5)「クリーニング」

クリーニング=洗濯と思いがちだが、掃除という意味。魚の体についた寄生虫や口の中の食べかすなどをきれいにする「掃除屋」をクリーナーといい、それらの居場所をクリーニングステーションといっている。


モヨウフグの口をクリーニング                                                                

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クリーナーで有名なのはホンソメワケベラ。体色・斑紋および独特の泳ぎ方がクリーナーの目印になっていて、訪問者が後を絶たない。











ベンテンコモンエビとクロハタ
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エビ類にもクリーナーがいる。むしろ魚のクリーナーより多いかもしれない。特に23種はクリーニングに熱心。











アカシマシラヒゲエビとタテキン
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アカシマシラヒゲエビも熱心。クリーニングされる魚はウツボ類やハタ類などの根魚が多いが、わざわざやって来るものもいる。白いヒゲを目印に。タテジマキンチャクダイもやって来た。









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クマノミと同じイソギンチャクに住んでいるアカホシカクレエビはさほど熱心ではないが、稀にクリーニングする。特にクマノミに行うのは珍しい。


 








オトヒメエビとドクウツボ
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オトヒメエビは前出のエビ類の中では一番気まぐれで、熱心ではない。したがって、ウツボ類のようにあまり動かない魚をクリーニングする場合がほとんどで、それも稀。