大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ハナダイスキ(最終回)

ハナダイ類には日本に分布していないものも数多い。基本的には日本にいない魚(生きもの)には和名がないので、英名を使うことになる。そこで今回は、日本では見られないハナダイ類を取り上げてみよう。
 
 
メラネシアンアンティアスのオスとメス(ラジャアンパット)
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頬の赤い帯が特徴のメラネシアンアンティアス。これはオスで、メスはキンギョハナダイにそっくり。英名は国あるいは地域によって異なり、パシフィックフェアリーバスレットと呼ぶ場合もある。フィリピンやインドネシアなどの熱帯域に多い。
 
 
 
 
 
 
 
ルソンバスレット(コモド)
イメージ 2このハナダイは以前日本の図鑑に「ルソンハナダイ」という名前で載ったため、そう呼ぶ人もいる。英名はルソンバスレット。フィリピンに多いが、インドネシアでも見られる。
オスは背ビレの一部が糸状に伸びるので、この個体はメスかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
ペインテッドアンティアス(ニューカレドニア
イメージ 3ペインテッドアンティアスという。最初に見たのはオーストラリアのロードハウ(ブリスベンのはるか沖合いの孤島)だった。その後ニューカレドニアでも出会った。GBRからニューカレドニアに分布するようだ。これはオスだと思うが、メスがどんな体色なのかはわからない。
 
 
 
 
 
 
フレームアンティアス(モルディブ
イメージ 4フタイロハナゴイやアカネハナゴイに近い種で、フレームアンティアスあるいはフェアリーバスレットという。モルディブセイシェルなどインド洋に広く分布している。これはオスで、メスはキンギョハナダイによく似る。
 
 
 
 
 
 
 
ストライプトアンティアスのオス(紅海)
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紅海固有種で、ストライプトアンティアスまたはレッドシーフェアリーバスレットという。これはオスで、メスは白い帯がなくて尾ビレまで赤い。