大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ハナダイスキ(3)

ハナダイ類の中には〇〇ハナゴイという名もいる。上唇が少し突出しているのが特徴で、以前はハナゴイ属として独立したグループだった。現在は、キンギョハナダイなどと同じナガハナダイ属に含まれている。
 
ハナゴイ。オスの背ビレは大きい(慶良間)
イメージ 1
ハナゴイは群れで行動している。オスは背ビレが大きく、時折広げる。オスの背ビレには赤い斑紋があるが、個体によって大きさがまちまちで、ないものさえある。オスには尾ビレが黄色い個体もいるが、理由は不明。
 
 
 
 
 
 
 
 
アカネハナゴイのオス(ラジャアンパット)
イメージ 2アカネハナゴイのオスは背ビレと腹ビレに特徴があり、よく広げてアピールする。メスはこれらのヒレは小さい。日本では八重山諸島宮古島に多い。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フタイロハナゴイのメス。白枠内がオス(奄美
イメージ 3体側が半分に色分けされているように見えることからこの名が付いた。写真ではわかりにくいが、海中ではより色分けがはっきりする。オスとメスの違いはあまりないが、背ビレの前部が2本長く伸びているのがオスの特徴。
 
 
 
 
 
 
 
オオテンハナゴイのオス(コモド)
イメージ 4オオテンハナゴイは日本では少ない。八重山諸島で確認されているだけ。写真はオスで、メスは上唇の突出もなく、体もやや小型。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アカボシハナゴイ(タヒチ
イメージ 5アカボシハナゴイを最初に見たのはなんとタヒチ。現地のガイドも見たことがなかったとか。オオテンハナゴイと同じような分布を示し、日本での生息場所は西表島。オスとメスは酷似しているが、オスの腹ビレはより長い。